NO4 共産主義ってなに?④

悪魔がたくさんの名前を持つように、共産主義もさまざまな方法で姿を現す。悪魔は対立する両方の立場を擁護し、人々を騙す。全体主義と民主主義、計画経済と市場経済、言論の制限と制限のない言論の自由、同性愛への反発と同性愛の合法化、無茶な環境破壊と極端な環境保護、などである。それは暴力的な革命を主張する時もあれば、平和的な変革をめざす時もある。政治的あるいは経済的な制度に現れたり、芸術や文化に現れたりする。ある時は純粋な理想論を掲げ、時に冷血な策謀を取る。共産主義を実施する「全体主義」は、実は悪魔のたった一つの顔に過ぎない。マルクス、レーニン、毛沢東が実践したのは、悪魔が表したほんの一面に過ぎない。
18世紀、楽園社会主義が現れた頃から、世界にはさまざまなイデオロギーが生まれた。科学的社会主義、ファビアン社会主義、サンディカリズム(無政府組合主義)、クリスチャン社会主義、民主社会主義、人道主義、エコ社会主義、厚生社会主義、マルクス・レーニン主義、毛沢東主義。これらのイデオロギーは二つのタイプに分けられる。暴力的な共産主義と非暴力的共産主義である。非暴力的とは、緩慢に浸透し、じわじわと現体制を腐らせていく方法だ。

~ 悪魔が世界を統治している 「多面的な顔を持つ悪魔」 ~

所長視点)
一つの体制や人物が共産主義を代表しているわけではなく、それに騙されてはいけない。民主主義の中に入りこむ共産主義。様々なイデオロギーにも入り込んでいく。主張がどんなに正しくても、結果として分裂を引き起こしていくものの背後には、共産主義という魔物が潜んでいます。